未来について書くのは何だか難しい。ここは過去の事実を元にして自分の考えを整理することにしよう。

ちゃんと向き合う Link to heading

前職での一番の大きな学びは「ちゃんと向き合う」こと。エピソードは二つある。

一つ目。チームの性質上、「ビジネス的には重要だが技術的には面倒なだけでおもしろくはない」仕事と付き合わなくてはならないことが何度もあった。例えば、そのプロジェクトだけでしか使わない古い技術を理解しなくてはならないというもの。程度の差はあれど、チームの人はその状況をネガティブに受け止めていた。誰だってこれからも使えるクールなことをしたい。

結果、古い技術プロジェクトに関しては、それを引いた人はアンラッキーで、最低限だけやって逃げてもいいよねという雰囲気ができていた。恥ずかしいことに、私もそんな気持ちで一つcode reviewを出したことがあったのだが、それをしっかり止めてくれた人が一人いた。彼は申し訳なさそうに「やる価値があるかと聞かれれば謎だけど、せっかくだからもうちょっと手を加えてちゃんとよくしよう」と言ってくれた。とても感謝している。

二つ目。仕事上はかすりもしなかったが、オフィスに一人、本当にコンピューターのことを理解している技術者がいた。私にとってこういう人は眩しい。こんなに近い距離でこんな人に会えるのはチャンスだと思い、何か学ぼうと思った。ありがたいことに、冒険してみたいエリアを伝えたところ、幾つかの参考図書を勧めてくれたり、実際に手を動かしてみて理解したつもりのことをレビューしてくれたりした。(そして、アメリカ行った方がいいと言われた)

結果、私がこれまで「きっと自分には理解できないだろう」と恐れていた領域は、ちゃんと向き合えば入り口くらいは理解できるのではないかと思えるようになった。とても感謝している。

学んだと言っても、体に染み付いている自信はない。実践はまだまだこれからだ。

二年で辞める Link to heading

新卒で入った会社を辞めた時から、自分は二年で辞める前提で仕事しているくらいがちょうどいいのではないかと思っている。私は怠け者だし臆病者なので、短めに期限を決めておくと勇気を持ってピボットできるのではないかということ。逆にその基準があってもなお続けたいと思うなら、確信を持って進み続けられるだろう。一個目の会社はろくに成果も出せていないのに長くいすぎた。

前職のマネージャーと最終出社の数日後にビールを飲んだ時にこの話をしたら、二年どころかもっと短いタイミングでやるべきという話をされた。確かに。ただ、それをするには自分には経験と冷静な判断力が足りないと感じる。ちょっとした「つまんねーなー」ですぐ辞めてしまいそう。何だか難しいな。

これから Link to heading

ちょうど明日から新しいお仕事です。ちゃんと向き合って、二年で辞めたい。私には珍しく細かい目標や希望がもうちょっとあるんだが、それらは結果として付いてくるものなのだと信じたい。