三歳の娘をスキーに連れて行った。好き嫌いは人それぞれとはいえ、好きになってくれたらもちろん嬉しい。スキーはある程度上達するまでは苦しみが多い。苦しみフェーズをうまく乗り越えて、自分から行きたいと言うほどになったら大したもんだ。

娘は冒険心が小さくガッツもあまりない。一番の楽しみは食べることで、すぐに「おなかすいた。なんか食べたい」と言う。うまく導けるとよいのだが。スキー指導的には場面設定がすべて。メンタルのサポートも一部は場面設定だろう。風が強い日や大雪の日はわざわざ行かなくてよい。他の部分は…、よくわからない。

Day 1 Link to heading

スキーがまったく初めての三歳児に何から始めたらいいか分からず最初ちょっと焦った。程なくして、最低限ブーツ履いてお散歩できたらオッケーかなと悟った。結局、ほぼ平面の雪の上をしばらく歩き、そこでスキーを履いてスタート地点まで戻ってくるということをやった。終わる頃にはブーツでもスキーでも、整った雪の上なら上手に歩けるようになった。いやあ大したもんだ。上出来上出来。

雪上に出る前にマジックカーペットのチケットを買ったが、これは出番がなかった。これはちょっと早まった。

上出来とはいえ挫けそうなポイントはいくつもあった。どうにか励ましてがんばってもらった。おやつで釣ることもした。

Day 2 Link to heading

思ったより娘の反響がよく、また行こうかと聞いたらいいよと言ってくれた。毎度毎度スキーレンタルの手続きに連れ回すのが無駄&負担に感じていたので、翌日REIに行ってギアをシーズンレンタルした。REIでは数年以上ぶりに再開したサービスだそうで、おかげで新品をレンタルすることができた。ラッキー。そして更にその翌日、今度は母ちゃんと妹も連れて山に行った。

前回の最後よりもうまくなっていて驚いた。前回やっていたようにスキーを履いてテクテク歩かせたら、自然とスリスリ滑りながら歩くし、僅かな下りで自然と滑ってしまってもおじけずにバランスを保っていた。短く、ほぼフラットな微妙な斜面をブーツで登ってスキーで降りるのを計四回やった。いやあ大したもんだ。上出来上出来。

次回どうしようかな。冒険心強めのあたって砕けろタイプだったら迷わずマジックカーペットデビューさせる。楽して楽しめるフェーズに早く持っていきたい。

終了後にスキー脱いでその場で「ピクニック」でみかんを食べたら、手が冷たくなってしまった。あー、大人もこういうことやるけど、大人は冷たいとなった時に自分で早くに気づいて防御措置取れるからなあ。食いしん坊三歳児は気づくのも遅いし自分で手袋履けない。初歩的なミスだ。前回も似たようなことをしたが、そのときは手袋を取らずに私が食べさせていた。

スタートが遅く、雪山到着がオープンの一時間半後くらいだった。駐車場が遠くなってスキーに関係ないところで歩かなきゃいけない距離が増えるのがよくない、というのは想像できていたが、昼食のプランは結構重要になりそうだ。昼食はさむとダレるし、うちの食いしん坊さんは「もっと食べたい」とかなってめんどくさい。ジャンクなゲレ食を前にしてならなおさら。朝一で行って、昼頃には帰宅してお家でご飯というのが理想だろう。健康的な午前のエクササイズということで。

Day 3 Link to heading

マジックカーペットデビューさせてみた。失敗だった。乗る時に自分で立つのが怖くて体をこっち(うしろ)に預けっぱなしのため転倒。転んだまま止まらぬカーペットに引きずられてしまった。ちょっとした恐怖体験だっただろう。加えて、ちょっとした追加要素で事故にもなりかねない事案だったと思う。反省。

抱きかかえて上まで到着したはいいものの、やはり結構斜度あったので、前回発見したちょうどよいほぼ平面なエリアで自分で上って滑るのを三回やった。前よりずっと長い距離滑ることができた。これをただひたすら繰り返したいのだが、夢中になって何度もやりたいという感じでもないので、とりあえず少し日を開けよう。

家の目の前にこれができる雪山公園がないというのが、私の幼少時代に比べて大きく不利な点だなあ。

Day 4 Link to heading

よく晴れた月曜日に朝一で。前日(一人で来ていた)に比べてなんという人の少なさよ。世の中に合わせてカレンダー通りに休むことが馬鹿馬鹿しく感じられる。オンコールなどあって日が空いたが、その間度々スキー行きたいと言ってくれていた。嬉しい話だ。

これまでずっと行っていたWestは月曜は開いていないのでCentralデビュー。丁度いい「お散歩からのちょっと下り坂」があったのでそこを10回往復。一回あたりの滑走距離も滑走スピードも過去最高。大変よくできました。だんだんスキーらしくなってきたぞ。

次は平地で踏み換えでの方向転換くらいができるようになるとマジックカーペットが見えてくる。今季到達できるかな。どうだろう。

この日は自分はスキーを履かず、普通の靴で隣を歩くだけにした。結果素早さが増したので正解だった。最初からこれでよかった。当初は、「スキーを教えるんだから自分だってスキーを履くべきだろう」という頑固な考えを持っていた。

Day 5 Link to heading

よく晴れた月曜日の朝。数日前から本人に予告して、滑ったあとに坂を登るのを抱っこなしで全部自分でやってもらった。思ったよりずっと楽勝だった。信じる力大事だな。となると次目指したくなるのは「スキーを履いて自分で登る」だ。これはまた大きなステップアップだ。そしてそうなると自分もスキーを履いて一緒に上った方がいい気がする。

何度か転んだ。新しいことに挑戦している証。とてもよい。

所感 Link to heading

それにしても雪山、遠い。これくらいのことを家から歩いて二分の公園で何度も何度もできた私は幸せだったのだ。